働き方改革は生産性を高めているか?

考える女性

昨今、一億総活躍社会実現のために働き方の見直しを大手企業から中堅まで取組み始めています。

仕事のやり方を変えないと生産性は上がらない

残業削減の浸透によって、早く帰宅できる会社員が増えています。報告に終始する会議やダラダラ仕事がなくなったことであまり意味のない業務が削減されてきています。その意味では勤務時間当たりの生産性は上がっているように見えますが、新たな付加価値を生み出すレベルには到底及ばす、今後は削減した時間を如何に自己投資し、あらたな「学び」を活かし、仕事のやり方そのものを変えたり、付加価値を生み出すことが求められます。

残業削減によって社内コミュニケーションは改悪になった!

先日、ある大手情報会社の方と会話した折、残業削減を目的とした「働き方改革」によって、社内のコミュニケーションが減り、さりげない会話の減少によって、部署間の連携が希薄になり、業績が思うほど伸びないと悩んでいるクライアントがいるとの話を聞きました。
本来であればこれをITコミュニケーションツールで補えると考えて導入したと思いますが、この状態が続くのであれば運用の見直しが必要になるかも知れません。

残業削減で悲鳴をあげる現場

業務の見直しや仕事のやり方を変えないと生産計画に支障をきたすことになります。
現場からは「納期を優先するのか?」「残業削減を優先するのか?」はっきりさせて欲しいとの声を聞きます。これは現場の責任者が生産過程を見直す中で組み換えや統合を行い、フローそのものを見直してから着手しないと現場から悲鳴が上がる結果になります。

業務を見直す手順は?

現在の仕事のやり方は過去の成功体験や知見を踏まえたやり方なので急に変えるには抵抗があります。現状の否定ではなく、見直すことで「会社も社員もより幸せになる方法はないか?」という共通の目的や意義を伝えることからのスタートです。

まずは業務の棚卸

現状を客観的に捉えるために一日・一週間・一か月の業務と時間の整理から行います。業務整理フォーマットを作成した上で記入レベルをある程度揃えるためにサンプル作成が効果的です。現場作成の負担が大きい場合は管理担当者が事前にフローを作成した上で、不満や負担を感じている業務のヒアリングを行いまとめることをお勧めします。

業務の優先付け

全ての業務の見直しではなく、生産性向上や成果にインパクトが大きい項目に絞るのがポイントです。絞り込まず「あれやこれ」になると結局、実現できずうやむやになってしまうことが多いので絞り込みます。その上で、E(排除)C(統合)R(入れ替え)S(単純化)の観点で業務を分析し、業務改善の優先付けをします。

余った時間を自分に再投資

多くの社員が悩むステイタスです。」将来何を実現したいか?」明確な方は問題ないですが、私も含め普通の方々は改めて悩むモードになります。今の業務遂行のレベル(精度・スピード)を上げるスキルを身に着けるために学んだり、10年後を見据えたビジネススキルを磨いたり、趣味に没頭したり様々な使い方があると思いますが、大事なのは日本人が苦手な「投資」という考え方だと思います。自らの意思で「何を実現するために」「何に投資(時間・お金・パワー)するのか?」決めて・動くことが肝要です。

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